私たちの罪を救ってくださるために

 

   マリヤは男の子を産みます。その名をイエスとつけなさい。この方こそ、ご自分の民をその罪から救ってくださる方です。」(マタイ1:21) 12月に入りますと街やお店はクリスマス一色に彩られたようになります。しかし、本当のクリスマスからは程遠いように思われます。

 

 ところで、旧約時代から救い主の誕生を待ち望み、預言の成就を確信していた人々が多くいました。イエス・キリストの養父ヨセフもその一人でした。

 

Ⅰマリヤの懐妊に困惑するヨセフ

 

 この当時、ヨセフはマリヤと婚約していましたがそれは結婚を前提としたものでした。実際の結婚生活をしてはいなくともこの婚約期間に女性に不貞があれば、厳罰に処せられる時代でもありました。ヨセフがマリヤの懐妊を知らされ、疑惑、困惑、苦悩に陥ったことでしょう。また、マリヤに対する不信感も湧き上がってきたことでしょう。それらの思いを超えて彼女を何とか内密に去らせようと決意したと聖書に記されております。

 

Ⅱ主のみ使いが夢に現われる

 

 ヨセフの夢の中に主の使いが現われ、マリヤの懐妊の出来事について告げられました。マタイ1:2021「~主の使いが夢に現われて言った。『恐れないであなたの妻マリヤを迎えなさい。その胎に宿っているものは聖霊によるのです。マリヤは男の子を産みます。その名をイエスとつけなさい。この方こそ、自分の民をその罪から救ってくださる方です。』」この知らせは、ヨセフにとって驚き、衝撃の事実だったに違いありません。旧約時代から預言されていた救い主の誕生が自分の妻の胎に宿っているとは……。

 

Ⅲみことばに従うヨセフ

 

 ヨセフは夢で告げられた主の使いのことばを受け入れます。聖書には淡々と事実のみ記されております。彼の心中はどうだったでしょうか?葛藤、戦い、迷い等あったことでしょう。その後の彼らに対する中傷などすべてを受け入、覚悟したともいえます。しかし、主の助けによってそれらを乗り越えられていった時、きっと二人は平安に満たされたことでしょう。

 

 クリスマスおめでとうございます。