世界の初めと罪の始まり

 創世記1章1節には「初めに、神が天と地を創造した。」と記されております。初めから神が存在し、すべてを創造したことを知らされます。神は6日間でこの天地、そして人間を創造されました。特に人間を造られた時、「それは非常に良かった。」と深い満足感を覚えられたのではないでしょうか?最初の人間アダムとその妻エバはエデンの園(歓喜または喜びの意味)で仲睦ましく暮らしていたようです。そして、エデンの園にはたくさんの木があり、多くの実をつけていたようです。創世記2:16-17には次のように記されています。「神である主は人に命じて仰せられた。『あなたは、園のどの木からでも思いのまま食べてよい。しかし、善悪の知識の木からは取って食べてはならない。それを取って食べるとき、あなたは必ず死ぬ。』」このように前もってアダムは警告を受けていました。しかし、創世記3章に入りますと蛇(サタン)の惑わしにより、罪が入った事実を知らされます。創世記3:1のみことばです。「蛇は女に言った。『あなたがたは、園のどんな木からも食べてはならない、と神は、ほんとうに言われたのですか。』これがサタンの惑わしの第一声だったのです。サタンは巧妙でしかも狡猾です。エバはこれは推測ですが、彼女自身も気づかぬうちにサタンの罠に陥ったのかもしれません。それが、自分だけでなく夫アダムにも影響が及んでいきました。残念な罪の拡がりです。それに対して、神はアダムに声をかけられました。「あなたは、どこにいるのか。」(創世記3:9)エバに対しては次のことばをかけられました。「あなたはいったいなんということをしたのか。」(創世記3:13)そして、神は蛇(サタン)に宣言しています。「わたしは、おまえと女との間に、……敵意を置く。彼は、頭を踏み砕き、おまえは、彼のかかとにかみつく。(創世記3:15)彼はイエス・キリストをさし示しているといわれます。ここから、イエス・キリストによる救いの始まりが予告されているのです。神の愛を感じさせられます。

 今年も昨年以上に勝利の主イエス・キリストにより頼んでいきましょう。