神にとって不可能はありません

 

Ⅰ マリヤが受胎告知をされる
 ルカ1:26-33の箇所には、突然、天使ガブリエルが現われ、マリヤに受胎告知の出来事が記されています。マリヤの驚き、困惑、戸惑いは当然の感情だったことでしょう。それに対して、ガブリエルの第一声は次のことばでした。28節「……『おめでとう、恵まれ
た方。主があなたとともにおられます。』」その後も次々と不思議なことばにマリヤは、ただ圧倒されるばかりだったと推測されます。
Ⅱ マリヤの主のことばに対する従順さ
 マリヤは天使ガブリエルのことばに対して、たった一つだけ、質問のような疑問を投げかけています。それは34節のことばです。「どうしてそのようなことになりえましょう。私はまだ男の人を知りませんのに。」その質問は天使カブリエルに対して、やっとの思いでぶつけたのかも知れません。それに対して、天使カブリエルは次のように答えています。37節「神にとって不可能なことは一つもありません。」それは、神にどこまでも信頼しなさい。安心しなさい。あなたが、懐妊したのは神の力であり聖霊の働きによるのだと教えられているようです。マリヤはこのみことばを心に深く留めたことでしょう。私たちは、どうでしょうか? 神をどのように捉えているでしょう。神は全知全能のお方として信じているでしょう。しかし、それが、今あなたの置かれている生活の中でどれ程、生かされているでしょうか? 自分自身も心が探られます。
Ⅲ 主の約束を待ち望むこと
 親類の人エリサベツとマリヤのやりとりが39節~45節に記されています。エリサベツは不妊の女と言われ続けて、苦難の生涯を歩んで来ました。それが、この時、不思議なことに妊娠の恵みに与かっていたのです。マリヤと共に約3カ月程生活したことが書かれています。この間、二人は不思議な出来事の分かち合いをしたことでしょう。マリヤにとっては、出産に備える良き時だったとも言えます。エリサベツがマリヤと挨拶を交わした時、エリサベツの胎内で子供が喜んでおどったと記されております。
待降節からクリスマスに至る出来事は、何とも言えない不思議が満載です。しかし、信じる者には大きな恵みです。