聖書に幼い頃より親しんで


 今年の母の日は、5月12日でした。母の日の由来は、生前、教会学校の教師であった母のことばを思い出した娘が、母の追悼集会でお花(カーネーション)を飾ったがことが起源とされています。アメリカ議会では、1914年に5月第2日曜日を「母の日」と制定しました。今から105年前の事です。日本では、1949年頃から普及していったようです。 ところで、当然ですが、家庭で母親の役割や影響は何と大きなことでしょう。次に引用しましたのは、一般の方の新聞投稿の記事です。タイトルは(自分のことを橋だと思いなさい)です。神奈川県在住の87歳の、主婦の方です。「戦争で焼け出され、横浜から福島の農村に移っていった時のことだ。転校した女学校で毎日、級友たちから嫌がらせの言葉を浴びせられた。中略 何かにつけてケチをつけられた。4キロ離れた学校へはいじめられに通うようなものだったが、不思議と休もうとは思わなかった。それでも家に帰ると、母に泣きながら訴えた。そんな時にかけられた言葉が今も忘れられない。『自分のことを橋だと思いなさい。嫌なことを言われた時は、橋の上をトラックが通っていると思えばいい。通り過ぎてしまえば、おしまいでしょう。橋がいちいち壊れていたら大変』中略 明治生まれの気骨ある母の言葉は、胸にすーっとしみました。私は母のように、泣き言を言わない女になった。」賢い、愛溢れる言葉に感動します。
 ところで、聖書に記されているテモテは伝道者でした。彼は母と祖母もクリスチャンでした。ですから、3代目クリスチャンと言うことになります。彼は幼い頃より聖書にきっと触れていたことでしょう。やがて、大人に成長し、神のみことばを伝える伝道者に導かれたことも幼い頃の家族環境にも影響していたのではないでしょうか?しかし、考えてみますと、母親の立場の人も一人の弱い、時には疲れやすい人間です。母親自身が、まず神の愛に充分満たされることが先決でしょう。その後で、家族や周りの人々に神の愛を分かち合っていけるのではないでしょうか?  祝福をお祈りします。