父の日の祝福について


 今年の父の日は6月16日でした。
1 父の日の起源について
 父の日の起源は、(毎年書いているようですが)、アメリカから始まっています。ワシントン州に住むソナラ・ドットという婦人が提唱しています。彼女は、母の日の説教を聞いて、父の日も設けたらと考えたようです。ソナラの父は、6人の子供を男手一つで育てたようです。その父を敬愛していた彼女は当時、通っていた教会の牧師に「父の日」の礼拝を捧げることを願い出ました。その礼拝が、1909年6月19日だったそうです。その後、「父の日」は継続して行われたのですが、アメリカの祝日となったのは1972年ということです。相当な時間が経過しています。
2 父なる神と肉の父親について
 ルカ15:1-2では、律法学者達やパリサイ人がイエス・キリストについて、つぶやいて語っていると記されています。それに対してイエス・キリストは、三つ目のたとえを使って彼らに語りかけています。最後の三つのたとえは有名な放蕩息子のたとえです。父親の財産を自分勝手に使い、放蕩三昧をしたあげく困り果てて父親の元に帰るのですが……。父親はその子を怒り、裁くこともなくありのままで、受け入れてくださっているのです。ここに神の愛が溢れています。人間の愛とは桁違いです。これは神を知らなかった時代の私達の姿と重なるのではないでしょうか?罪の奴隷状態で、自分では自分をどうすることも出来ない。哀れな状況です。そんな私たちに神の側から手を差し出してくださったのです。それが、イエス・キリストの十字架の贖いです。神の前に罪赦されて歩むことは何と感謝なことでしょう。地上の父親の役割は、残念ですが、限定的、限界、歪みなともあるでしょう。しかし、その家庭においてはなくてはならない存在でもあります。父の日は父親に感謝を現すとともにその父親を与えて下さった神に心から感謝する日でもあります。
「あなたの父と母を敬え。あなたの神、主が与えようとしておられる地で、あなたの齢が長くなるためである。」