みことばに従った時に

                                  
 
 ヨシュア記は今から、約3400年前の出来事が記された歴史の書です。この書を多く記したヨシュアは、モーセの後継者として主に召し出されます。
ところで、ヨシュアと言う名前ですが、ヨシュアはヘブル語の発音であり、ギリシャ語では「イエス」です。これは、「主は救い」という意味ですから、何とも意義深さを感じさせられます。イスラエルの民は、エジプトを出発してから、40年間、荒野での生活を強いられました。そして、エジプトを脱出した成年男子の中で、カナンの地に入れたのは、カレブとヨシュアだけだったのです。それほどに、荒野での40年間は過酷な生活だったのでしょう。
 いよいよイスラエルの民はカナンの地に向けて出発します。最初に立ちはだかるのは「ヨルダン川」でした。それに対して、主はヨシュアに語りかけます。ヨシュア記3.8「あなたは契約の箱をかつぐ祭司たちに命じてこう言え。『ヨルダン川の水ぎわに来たとき、あなたがたはヨルダン川の中に立たなければならない。』」この季節は雪解けの
 
水や雨が降りやすいので水かさが多い時であったようです。やがて、契約の箱をかつぐ祭司たちは民の先頭に立って進んで行きました。ヨシュア記3.15-16「箱をかつぐ者がヨルダン川まで来て、箱をかつぐ祭司たちの足が水ぎわに浸ったとき、―ヨルダン川は刈り入れの間中、岸いっぱいにあふれるのだが―上から流れ下る水はつっ立って、はるかかなたのツァレタンのそばにある町アダムのところで、せきをなして立ち……塩の海のほうに流れ下る水は完全にせきとめられた。民はエリコに面するところを渡った。」
 みことばに従うことを視覚的に教えられる箇所でもあります。イエス・キリストが語られたように、「見ずに信じる者は幸いです。」このみことばの通りだと知らされます。
 私たちも日々の歩みにおいて、たとえ、小さなことでも神のみわざを見いだすことが出来るなら何と幸いではないでしょうか?
続けて、みことばに従った歩みへと導かれていきますようにお祈りします。