走るべき道のりを走り終えて

 

私は勇敢に戦い、走るべき道のりを走り終え、信仰を守り通しました。Ⅱテモテ4:7

 

愛する故本間姉テル姉が3/6(木)天国に帰っていきました。91歳の生涯でした。

 

その生涯を偲ぶ時、苛酷な厳しい時代もあったようです。しかし、走るべき道のりを走り終えたそんな思いを強くさせられます。

 

 彼女が執筆した本で「秋田の母ちゃん統一協会とわたりあう」があります。この本には彼女の半生が書かれています。統一協会に入信した娘さんを何とか、脱会させようとした戦いの日々が綴られております。苦しい日々が続いたようです。何しろ悪霊との戦いなのですから。子供を愛する母親の愛情ゆえだったのでしょう。(当然ですが)また、神の愛に押し出されたとも言えるでしょう。

 

 先程の本によれば、娘さんのことが起こる前の彼女は穏やかな、優しい母親だったようです。友人等に6月の海がトロリとしていることから「トロ6月」とあだ名されるぐらいだったようです。

 

 やがて、娘さんが統一協会に入信し以前の性格が一変したことが彼女の苦闘の始まりでした。彼女の生前の性格は気丈と言われますが、そのようにならざるを得なかった状況に置かれたともいえます。反面、彼女の優しい笑顔も思い出されます。

 

 娘さんのことがあって、イエス・キリストの救いを受け入れております。56歳の時でした。

 

 その後、全国原理運動被害者父母の会の会長として30年にわたって尽力されました。主が与えた働きを気丈に脇目も振らず一心に走り抜いたということでしょう。

 

 本の最後の言葉が強く印象に残っています。その箇所を引用します。

 

「まともな宗教なら親をないがしろにせず、親子仲良く交流されるでしょう。私自身をふくめて、解決できぬ人はまだたくさんいますが、あきらめることなくすすんでいくつもりです。」この言葉には彼女の強い決意が現われています。

 

 本間姉は今、主のみもとで安らいでいることを確信します。いつの日か再会出来ることを心待ちにしております。 

 

 本間姉、本当に長い間お疲れ様でした。私たちもそれぞれの歩みを主の助けの中で走り続けたいと願わされます。