ハンナの祈り

 

  五月第二日曜日は母の日です。世界中でこの日に母の日をお祝いするのかと思いましたら違う国もありました。例えば、スペインでは第一週、スウェーディンは最後の日曜日だそうです。どちらにしても、母に感謝することには変わりがありませんが。

 

 ところで、母の日の由来はアメリカの一人の少女(アンナ・ジャービス)が亡き母の追悼会を開いたことから始まったと言われています。この時、彼女の母が好んだカーネーションを飾ったことから母の日にカーネーションを贈ることが定着していったようです。日本では1915年(大正4年)に教会で行われ、その後、一般にも少しずつ広まっていったようです。

 

 クリスチャンのお母さんと言えば「祈る母親」のイメージが強くあります。その一人として、サムエルの母ハンナです。不妊の女として虐げられ、もう一人の妻ペニンナからの意地悪等にも苦しめられていました。この当時、子を産むことは神の祝福を受けることであり、生めぬ者は神の怒りの触れた者とされ、人々に侮られていたようです。

 

 ハンナは自分ではどうする事も出来ない、悩み、悲しみ、痛み等をどこに持っていったのでしょうか?彼女は神の前に自分の心を注ぎだしたのです。たくさんの時間を捧げて。次のみことばからも知らされます。

 

「ハンナは答えて言った。『いいえ、祭司さま。私は心に悩みのある女でございます。ぶどう酒も、お酒も飲んではおりません。私は主の前に、心を注ぎ出していたのです。』」

 

(Ⅰサムエル1:15)ハンナの祈りを通して、 私たちも神の前に心を注ぎ出して祈ることの大切さを教えられます。また、子供を愛する母の思いと祈りは必ずや神に届くでしょう。

 

 私たちも日々、与えられている課題を覚え、祈り続ける者でありたいと願う者です。