2月はピリピ書を取り上げます。
ピリピ教会はパウロ達が、第2回伝道旅行の際に、宣教し設立された教会でした。また、この教会はヨーロッパで最初の教会でもありました。その様子が使徒の働き16章に記されています。この教会はどんな特徴がある教会だったのでしょう。一つは喜びに満ち溢れた教会であったということです。なぜなら、この書簡には、「喜び」「喜ぶ」という言葉がわずか、4章の中で16回も使われていることから知らされます。二つ目はキリスト者達の交わりの豊かさが挙げられると思います。パウロがこの手紙を書いた時期は、ピリピ教会が設立され約10年の月日が流れていました。さらに、具体的に3つの事柄を取り上げます。
Ⅰ ともに奮闘する
27節「ともに奮闘しており、」と書かれています。福音にある一致を保ちつつ、ともに奮闘していくことは、力強い宣教が進められていくことになります。そのために、まず私たちひとり一人が福音の恵みに日々、浴していくことが大切です。
私たちは今、心から福音の恵みに与かっているでしょうか?
Ⅱ 反対者に驚かされないこと
28節「どんなことがあっても反対者たちに驚かされることはないと。」と記されています。パウロが投獄されたことにより、兄弟たちの確信が強められたのです。何とも不思議なことです。神が私たちの味方なのです。何者をも恐れることはありません。現代はさらに異端が増え広がっています。識別力が増し加えられていきますように。
Ⅲ キリストのための苦しみをも賜る
29節「キリストのための苦しみをも賜ったのです。」と記されています。信仰ゆえの苦しみは実は賜物なのです。その苦しみから逃げないで、その人なりに受けとめさせていただく時、やがて、祝福の深み、広さ、高さに与かるのです。 それぞれの信仰生活が豊かに祝福されますように。