今年のイースターは4/5(日)です。その前にレント(受難節)があります。今年は2/18~4/4までの期間となっています。主の十字架までの足どりを辿りながら、みことばに親しむ幸いに与かりたいと願わされます。
今回はⅠペテロの手紙を取り上げます。この手紙の著者はペテロとされています。
そしてあて先は、小アジア地方(現在のトルコ)に散らされていたクリスチャンと考えられています。執筆事情は信仰の試練に遭遇しているキリスト者達を励まし、希望等を与えるために書かれたとされています。年代はローマ皇帝ネロの治政の時で紀元62年または63年頃とされ
ています。一章を部分的に三つに分けて取り上げます。
Ⅰ イエス・キリストの救いの豊かさ
Ⅰペテロ1:18-19「ご承知のように、あなたがたが父祖伝来のむなしい生き方から贖い出されたのは、銀や金のような朽ちる物によらず、傷もなく汚れもない小羊のようなキリストの、尊い血によったのです。」このみことばから知らされるよう
に主の十字架の贖いを成就するために、主の聖い血が流されなければならなかったのです。それゆえ、主の救いを受け入れた者たちは、空しい生き方から解放されたのです。また、生ける望みを持つ者とされたのです。何という恵みでしょう。
Ⅱ イエス・キリストの恵みを待ち望む
14節には「従順な子どもとなり、以前はあなたがたが無知であったときのさまざまな欲望に従わず」と記されています。神を知らなかった時代は自分の欲望に従い、放縦な生活をしていたことでしょう。しかし、今は主にあって聖なる者とされたのです。みことばに聞き従い、従順な者とさせていただきましょう。
Ⅲ 互いに心から熱く愛し合う
22節「あなたがたは真理に従うことによって…偽りのない兄弟愛を抱くようになったのですから、互いに心から熱く愛し合いなさい。」互いに愛し合うためにはまず、一人一人が真理に従うことです。真理とは何ですか? それはみことばです。このようにして神の一方的な愛に満たされてこそ、初めて兄弟愛をお互いに表していくことが可能になっていくのです。神の愛に充分に満たされて、互いに愛し仕えていくことを心がけていきましょう。信仰の歩みが祝福されますように。