必要を絶えず満たしてくださる主

   今年の教会の指標聖句はマタイ4:4のみことばです。「人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばによる」で。このみことばはイエス・キリストがサタンの誘惑に対抗して語ったみことばのひとつでした。神は私たちの肉体が食物必要なことはよくご存じでした。もちろん、霊的食物の必要性も知っておられます。 

 ところで、旧約聖書に登場する預言者エリヤは、当時、北王国イスラエルで働いておりました。そのは悪名高きアハブ王が治めておりました。(BC874-853またはBC875-850)そして、その妻はイゼベルでした。夫婦は一体ですら悪妻と言われるイゼベルの影響を王はどれほど受けたことでしょう。そのような状況下で、神はエリヤに語られました。シドンの町、ツァレファテに行けと。この土地は、イゼベルの故郷でありバアル礼拝の神殿が置かれていたのでした。エリヤはみことばに向きあい、どれほど、悩み、葛藤したことでしょう。聖書には何もそのことについて、触れてはおりません。しかし、エリヤはみことばに従しました。

ツァレファテの町にはみことば示された通り、ひとりの貧しいやもめ女と出会いました。私たちも人生の途上で様々な人々と出会います。大きな人生の転機となる出会いもあることでしょう。なによりも、創造の神と出会うことは人生において最高の祝福です! 

    やもめ女は家には一握りの粉とほんの少しの油があるだけです。それを食べて死のうとしていることを伝えました。しかし、そのような逆境の中でも彼女はみことばに従いました。なぜなら、次のようなみことばが語られたからです。イスラエルの神、主が、こう仰せられるからです。『主が地上に雨を降らせる日までは、そのかめの粉は尽きず、そのつぼの油はなくならない』」(Ⅰ列王記17:14) 私たちも真実な主のみことばに従いつつ、歩んでいきましょう。