父の日とアブラハムの祝福



 6月21日(日)は父の日でした。父の日の由来は(毎年書いていると思いますが…)1910年アメリカ・ワシントン州スポーカンに住むソナラ・ドット婦人が提唱したことに端を発しています。彼女の父親は、自分の妻が亡き後、男手一つで彼女を含め6人の子供を育てたそうです。そのことに感謝し、母の日があるならば、父の日があっても良いのでは考えたようです。彼女の父は6月生まれだったこともあり、1972年6月第3日曜日からアメリカの祝日になったそうです。父の日も母の日も教会から始まったことは興味深いことです。
 ところで、父との関連で思い起こすのが、信仰の父、神の友と呼ばれたアブラハムのことです。彼は75歳の時、次のようなみことばが与えられました。
「…あなたは、あなたの生まれ故郷、あなたの父の家を出て、わたしが示す地へ行きなさい。そうすれば、あなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、わたしはあなたの名を大いなるものとしよう。あなたの名は祝福となる。あなたを祝福する者をわたしは祝福し、あなたをのろうものをわたしはのろう。地上のすべての民族は、あなたによって祝福される。」(創世記12章1~3節)
この契約は「祝福の契約」と呼ばれます。やがて、アブラハムとその家族は、みことばに導かれてハランの地を出発しました。みことばに従っての旅立ちとはいえ、不安要素は大きかったことでしよう。75歳ですから、決して若い年齢ではありません。そして、住み慣れた土地や親族との別離もあったことでしょう。さらにわたしが示す地とは言っても明確ではありません。それでも、彼らは進んで行きました。みことばの約束を握りながら。アブラハムも弱さがあり失敗もありました。それでも、なお、神の約束は変わらず、真実であると信じ続けたのです。私たちも主の約束を握り続けながら歩んでいきましょう。
「信仰によって、アブラハムは、相続財産として受け取るべき地に出て行けとの召しを受けたとき、これに従い、どこに行くのかを知らないで、出て行きました。」  (ヘブル11章8節)