望みがあるのです

10日、合川教会の小原博牧師が一年ぶりに来られて、「空の器、神が満たす」と題して説教をされました。貧しい家にあった油の壺から、隣近所から借りて来た空の器に、次々と壺の容量以上の油が注がれました。無から有を生み出す全能の神の業に驚かされます。最近、二十歳そこそこの東大生でもある科学者が、空気から油を作り出したというニュースを耳にしました。エリシャもびっくりでしょう。

空気中の二酸化炭素から重油を作り出したそうです。将来的にはガソリンも作れるそうです。この技術が実用化されるなら、2030年からのガソリン車販売禁止も必要なくなります。まさか化石燃料を燃やして空気中に排出された二酸化炭素から、化石燃料と同等の燃料を作り出せるとは驚きです。究極の再生可能エネルギーです。

アメリカの研究者は二酸化炭素から、タンパク質を作り出したとも聞きます。これでパンを作れぼ食糧問題も解決出来るかも知れません。二酸化炭素は、カーボンゼロだけではなくハンガーゼロまで実現させるのです。五つのパンと二匹の魚で五千人を満腹させたイエス様もびっくりされるでしょうか。

神様が創造されたこの世界は循環する世界です。たとえば空から地に降った雨は水蒸気となって空に戻ります。二酸化炭素も循環するように、神様は設計をされていたのです。温暖化の原因だと二酸化炭素を悪者扱いをして来ました。でも、二酸化炭素は悪くはありません。二酸化炭素を循環させることを妨げてた人間が悪かったのです。

創造主である神様は、「地を従えて、生き物を支配せよ。」(創世記128節)と人間に命じています。神様ご人間を地球の支配者としました。しかし、神様が造られた被造物を悪者に仕立て上げて、自分の悪いことを認めないで、悪の上塗りをする暴君のように、被造物を支配し続けています。被造物のうめきの一つが温暖化ではないでしょうか。

それは、被造物が虚無に服したのが自分の意志ではなく、服従させた方によるのであって、望みがあるからです。ローマ人への手紙820

被造物を人間に服従させたのは神様です。決して人間の力で地球の支配者になったのではないのです。この先も人間による酷い支配は続くでしょう。しかし、被造物を人間に服従させたのは神様だから、そこには間違いなく望みがあるのです。今、群れを牧しているのは長老会です。牧師や伝道師のように神学校で教育と訓練を受けた者ではありません。酷い牧会者です。でも、これも神様が任じたという一点に望みがあります。